【Podcast NIHONGO CANDY #123】Aidan's life in Tokyo Episode 5:週末のジムと電車の冒険 Weekend Gym and Train Adventure

第5話:週末のジムと電車の冒険

日曜日の朝。エイダンさんは、少し早く目が覚めました。今日は、ずっと入会したいと思っていたジムへ行く日です。

アパートからジムまで、歩いて5分です。ガラス張りのきれいな建物です。中に入ると、受付のスタッフが笑顔で迎えてくれました。

「いらっしゃいませ。ご見学ですか」

「あ、いえ、入会したいです」

エイダンさんがそう言うと、スタッフは「ありがとうございます」と言って、入会手続きの書類を出しました。

名前、住所、電話番号やクレジットカード番号を書きました。そのあと、スタッフが、ロッカーの使い方や、マシンの予約方法を丁寧に説明してくれました。



「分からないことがあったら、いつでも聞いてくださいね」



「はい、ありがとうございます」



更衣室でロッカーに荷物を入れて、トレーニングエリアへ向かいました。



エイダンさんは、まずトレッドミルで走り始めました。30分ぐらい走って、少し汗をかきました。次に、ベンチプレスに向かいました。



マシンの前に立って、どう使うか考えていると、隣でトレーニングしていた男性が声をかけてきました。



「初めてですか」



「あ、はい。今日、入会したばかりです」



「そうですか。このマシンは、ここを調整して、こうするんですよ」



男性は、親切に使い方を教えてくれました。



「ありがとうございます!」



「いえいえ。頑張ってください」



エイダンさんは、教えてもらった通りにマシンを使いました。腕の筋肉に効いている感じがします。



1時間ぐらいトレーニングをして、最後にストレッチをしました。久しぶりにジムで運動して、気分がすっきりしました。



更衣室に戻って、シャワーを浴びて、体も、さっぱりしました。



着替えていたとき、隣のロッカーを使っていた男性が話しかけてきました。



「お疲れ様です。初めて見るお顔ですね」



「はい。今日入会したんです」



「そうですか。ようこそ。私は週に3回、朝来ています。このジムは雰囲気がいいですよ。楽しんでくださいね」



「はい、ありがとうございます」



「またお会いしましょう」



エイダンさんはジムを出ました。外の空気が、とても気持ちいいです。



アパートに戻って、昼ごはんを食べました。午後は、どこかへ出かけたいと思いました。



「そうだ。渋谷へ行ってみよう」



エイダンさんは、まだ渋谷のスクランブル交差点を見たことがありません。写真やビデオで何度も見た、あの有名な交差点を、自分の目で見てみたいと思いました。



最寄り駅まで歩いて、改札の前に立ちました。エイダンさんは、スマートフォンを取り出して、Suicaのアプリを開きました。会社の人に教えてもらって、先週、このアプリをダウンロードしたばかりです。



スマートフォンを改札にかざしました。「ピッ」という音がして、改札が開きました。



エイダンさんは、改札を通って、ホームへ降りました。掲示板を見ると、「次の電車 2分後」と書かれています。



少し待つと、電車が来ました。ドアが開いて、たくさんの人が降りてきます。エイダンさんは、全員降りるのを待ってから、電車に乗りました。



何駅か過ぎて、車内アナウンスが流れました。



「次は、渋谷、渋谷です。お出口は左側です」



電車が渋谷駅に着きました。



改札を出て、ハチ公口へ向かいました。階段を上がって外に出ると、目の前に大きな交差点がありました。



「これが…」



写真やビデオで何度も見た、あのスクランブル交差点です。でも、写真で見るのと、実際に見るのは、全然違いました。思っていたより大きくて、人も多いです。



信号が青になりました。



たくさんの人が、一斉に歩き始めます。前から、横から、斜めから。



エイダンさんも、交差点に入りました。いろいろな人が、歩いています。会社員、学生、観光客、若い人、お年寄り。でも、誰もぶつかりません。



交差点を渡って、振り返りました。また信号が青になって、新しい人の波が動き始めました。



エイダンさんは思いました。この人たちは、みんな、どこかへ行くところなんだ。仕事へ、家へ、友達との約束へ。それぞれの人生があって、それぞれの行く場所がある。



「僕も、その一人なんだ」



1か月前、エイダンさんは、アメリカから一人で東京に来ました。知っている人は、誰もいませんでした。



でも、今は違います。



アパートの管理人さん。会社の人たち。そして、今日ジムで会った人たち。みんな、親切にしてくれます。



エイダンさんは、スマートフォンを出しました。アメリカの友達から、メッセージが来ていました。



「東京はどう?大丈夫?」



エイダンさんは、少し考えてから、返事を書きました。



「最高だよ。この街、すごくいい。人も優しいし、毎日が楽しい」



帰りの電車に乗りました。窓の外を見ると、夕方の東京の街が見えます。高いビル、光る看板、たくさんの人。



電車が最寄り駅に着きました。改札を出て、アパートへ向かう道を歩きました。この道も、少しずつ、自分の道になってきました。



アパートに着いて、ベッドに座って、今日一日のことを思い出しました。



「明日は、何をしようかな」



東京での生活は、まだ始まったばかりです。



Hiragana Version

にちようびのあさ。エイダンさんは、すこしはやくめがさめました。きょうは、ずっとにゅうかいしたいとおもっていたジムへいくひです。



アパートからジムまで、あるいて5ふんです。ガラスばりのきれいなたてものです。なかにはいると、うけつけのスタッフがえがおでむかえてくれました。



「いらっしゃいませ。ごけんがくですか」



「あ、いえ、にゅうかいしたいです」



エイダンさんがそういうと、スタッフは「ありがとうございます」といって、にゅうかいてつづきのしょるいをだしました。



なまえ、じゅうしょ、でんわばんごうやクレジットカードばんごうをかきました。そのあと、スタッフが、ロッカーのつかいかたや、マシンのよやくほうほうをていねいにせつめいしてくれました。



「わからないことがあったら、いつでもきいてくださいね」



「はい、ありがとうございます」



こういしつでロッカーににもつをいれて、トレーニングエリアへむかいました。



エイダンさんは、まずトレッドミルではしりはじめました。30ぷんぐらいはしって、すこしあせをかきました。つぎに、ベンチプレスにむかいました。



マシンのまえにたって、どうつかうかかんがえていると、となりでトレーニングしていただんせいがこえをかけてきました。



「はじめてですか」



「あ、はい。きょう、にゅうかいしたばかりです」



「そうですか。このマシンは、ここをちょうせいして、こうするんですよ」



だんせいは、しんせつにつかいかたをおしえてくれました。



「ありがとうございます!」



「いえいえ。がんばってください」



エイダンさんは、おしえてもらったとおりにマシンをつかいました。うでのきんにくにきいているかんじがします。



1じかんぐらいトレーニングをして、さいごにストレッチをしました。ひさしぶりにジムでうんどうして、きぶんがすっきりしました。



こういしつにもどって、シャワーをあびて、からだも、さっぱりしました。



きがえていたとき、となりのロッカーをつかっていただんせいがはなしかけてきました。



「おつかれさまです。はじめてみるおかおですね」



「はい。きょうにゅうかいしたんです」



「そうですか。ようこそ。わたしはしゅうに3かい、あさきています。このジムはふんいきがいいですよ。たのしんでくださいね」



「はい、ありがとうございます」



「またおあいしましょう」



エイダンさんはジムをでました。そとのくうきが、とてもきもちいいです。



アパートにもどって、ひるごはんをたべました。ごごは、どこかへでかけたいとおもいました。



「そうだ。しぶやへいってみよう」



エイダンさんは、まだしぶやのスクランブルこうさてんをみたことがありません。しゃしんやビデオでなんどもみた、あのゆうめいなこうさてんを、じぶんのめでみてみたいとおもいました。



もよりえきまであるいて、かいさつのまえにたちました。エイダンさんは、スマートフォンをとりだして、Suicaのアプリをひらきました。かいしゃのひとにおしえてもらって、せんしゅう、このアプリをダウンロードしたばかりです。



スマートフォンをかいさつにかざしました。「ピッ」というおとがして、かいさつがひらきました。



エイダンさんは、かいさつをとおって、ホームへおりました。けいじばんをみると、「つぎのでんしゃ 2ぷんご」とかかれています。



すこしまつと、でんしゃがきました。ドアがひらいて、たくさんのひとがおりてきます。エイダンさんは、ぜんいんおりるのをまってから、でんしゃにのりました。



なんえきかすぎて、しゃないアナウンスがながれました。



「つぎは、しぶや、しぶやです。おでぐちはひだりがわです」



でんしゃがしぶやえきにつきました。



かいさつをでて、ハチこうぐちへむかいました。かいだんをあがってそとにでると、めのまえにおおきなこうさてんがありました。



「これが…」



しゃしんやビデオでなんどもみた、あのスクランブルこうさてんです。でも、しゃしんでみるのと、じっさいにみるのは、ぜんぜんちがいました。おもっていたよりおおきくて、ひともおおいです。



しんごうがあおになりました。



たくさんのひとが、いっせいにあるきはじめます。まえから、よこから、ななめから。



エイダンさんも、こうさてんにはいりました。いろいろなひとが、あるいています。かいしゃいん、がくせい、かんこうきゃく、わかいひと、おとしより。でも、だれもぶつかりません。



こうさてんをわたって、ふりかえりました。またしんごうがあおになって、あたらしいひとのなみがうごきはじめました。



エイダンさんはおもいました。このひとたちは、みんな、どこかへいくところなんだ。しごとへ、いえへ、ともだちとのやくそくへ。それぞれのじんせいがあって、それぞれのいくばしょがある。



「ぼくも、そのひとりなんだ」



1かげつまえ、エイダンさんは、アメリカからひとりでとうきょうにきました。しっているひとは、だれもいませんでした。



でも、いまはちがいます。



アパートのかんりにんさん。かいしゃのひとたち。そして、きょうジムであったひとたち。みんな、しんせつにしてくれます。



エイダンさんは、スマートフォンをだしました。アメリカのともだちから、メッセージがきていました。



「とうきょうはどう?だいじょうぶ?」



エイダンさんは、すこしかんがえてから、へんじをかきました。



「さいこうだよ。このまち、すごくいい。ひともやさしいし、まいにちがたのしい」



かえりのでんしゃにのりました。まどのそとをみると、ゆうがたのとうきょうのまちがみえます。たかいビル、ひかるかんばん、たくさんのひと。



でんしゃがもよりえきにつきました。かいさつをでて、アパートへむかうみちをあるきました。このみちも、すこしずつ、じぶんのみちになってきました。



アパートについて、ベッドにすわって、きょういちにちのことをおもいだしました。



「あしたは、なにをしようかな」



とうきょうでのせいかつは、まだはじまったばかりです。



English Translation

Sunday morning. Aidan woke up a little early. Today was the day he would go to the gym he had been wanting to join.



From his apartment to the gym was a 5-minute walk. It was a clean building with glass walls. When he entered, the reception staff greeted him with a smile.



"Welcome. Are you here for a tour?"



"Oh, no, I'd like to join."



When Aidan said that, the staff said "Thank you" and brought out the membership registration forms.



He wrote his name, address, phone number, and credit card number. After that, the staff politely explained how to use the lockers and how to reserve machines.



"If you have any questions, please ask anytime."



"Yes, thank you."



He put his things in a locker in the changing room and headed to the training area.



Aidan started by running on the treadmill. He ran for about 30 minutes and worked up a light sweat. Next, he headed to the bench press.



Standing in front of the machine, thinking about how to use it, a man training nearby called out to him.



"Is this your first time?"



"Oh, yes. I just joined today."



"I see. For this machine, you adjust it here, and do it like this."



The man kindly taught him how to use it.



"Thank you!"



"No problem. Do your best."



Aidan used the machine as he was taught. He could feel it working his arm muscles.



He trained for about an hour and finished with some stretches. Working out at the gym for the first time in a while made him feel refreshed.



He returned to the changing room, took a shower, and his body felt clean and fresh too.



While he was changing, a man using the locker next to him spoke to him.



"Good work. I haven't seen you before."



"Yes. I joined today."



"I see. Welcome. I come here three times a week in the morning. This gym has a good atmosphere. Please enjoy it."



"Yes, thank you."



"See you again."



Aidan left the gym. The outside air felt very pleasant.



He returned to his apartment and ate lunch. In the afternoon, he wanted to go out somewhere.



"I know. I'll go to Shibuya."



Aidan had never seen the Shibuya scramble crossing yet. He wanted to see with his own eyes that famous intersection he had seen many times in photos and videos.



He walked to the nearest station and stood in front of the ticket gate. Aidan took out his smartphone and opened the Suica app. A person from his company had taught him about it, and he had just downloaded this app last week.



He held his smartphone over the ticket gate. There was a "beep" sound and the gate opened.



Aidan went through the gate and went down to the platform. Looking at the information board, it said "Next train in 2 minutes."



After waiting a bit, the train came. The doors opened and many people got off. Aidan waited for everyone to get off before boarding the train.



After passing several stations, an in-train announcement played.



"Next is Shibuya, Shibuya. The exit is on the left side."



The train arrived at Shibuya Station.



He exited the ticket gate and headed toward Hachiko Exit. He climbed the stairs and went outside, and there was a large intersection in front of him.



"This is..."



It was that scramble crossing he had seen many times in photos and videos. But seeing it in photos and seeing it in person were completely different. It was bigger than he thought, and there were more people.



The light turned green.



Many people started walking all at once. From the front, from the side, from diagonally.



Aidan also entered the intersection. Various people were walking. Office workers, students, tourists, young people, elderly people. But no one bumped into each other.



He crossed the intersection and looked back. The light turned green again and a new wave of people started moving.



Aidan thought. These people are all going somewhere. To work, to home, to meet friends. Each one has their own life, and their own place to go.



"I'm one of them too."



One month ago, Aidan came to Tokyo alone from America. He didn't know anyone.



But now it's different.



The apartment manager. The people at his company. And the people he met at the gym today. Everyone has been kind to him.



Aidan took out his smartphone. There was a message from his friend in America.



"How's Tokyo? Are you okay?"



Aidan thought for a moment and then wrote a reply.



"It's great. This city is really good. The people are kind, and every day is fun."



He got on the train going home. Looking out the window, he could see the Tokyo cityscape in the evening. Tall buildings, glowing signs, many people.



The train arrived at his nearest station. He exited the gate and walked the road toward his apartment. This road, too, was gradually becoming his own road.



He arrived at his apartment, sat on his bed, and thought back on the day.



"What should I do tomorrow?"



His life in Tokyo had only just begun.



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