【 Podcast NIHONGO CANDY #120 】Aidan's Life in Tokyo Episode 2 ゴミの先生と初めてのあいさつ The Garbage Tutor and the First Greeting

第2話:ゴミの先生と初めての挨拶

前回、新しいマンションに引っ越したエイダンさん。しかし、さっそく大きな問題があります。それは、とても複雑なゴミの捨て方です。

エイダンさんは、ゴミ捨て場のポスターと、スマートフォンの画面を何度も見ました。「燃えるゴミ」「資源ごみ」「プラスチック」…。たくさんの漢字とルールを見て、ますます分からなくなりました。

「このお菓子の袋は?卵が入っていた透明なパックは?プラスチック、それとも燃えるゴミ…」

どうしよう、これじゃゴミが捨てられない、とエイダンさんが困っていた、その時です。

「どうしましたか?」

優しい声が聞こえました。振り向くと、ほうきを持った60歳ぐらいの男性が立っていました。アパートの管理人、鈴木さんでした。

エイダンさんは少し恥ずかしそうに言いました。

「すみません。ゴミの捨て方が、とても難しくて…」

すると、鈴木さんはにこにこと笑いました。

「ああ、日本に来たばかりの人はみんな、ここで悩みますよ。大丈夫、私が教えましょう。」

鈴木さんは、エイダンさんが持っていたゴミ袋を一つずつ手に取って、ゆっくり説明してくれました。

「お弁当のプラスチック容器は、きれいに洗って、この透明な袋に入れます。これが『プラスチック』の日です。」

「ジュースが入っていたペットボトルは、キャップと周りのフィルムを取ってから、あそこの青いネットに入れます。中を少し水で洗ってくださいね。」

「それから、新聞や雑誌は、この紐で縛って、紙の日に出してください。」

鈴木さんの丁寧な説明を聞いて、エイダンさんは、やっとゴミのルールが分かりました。

「ありがとうございます!本当に助かりました!これでゴミが捨てられます。」

エイダンさんがお礼を言うと、鈴木さんは優しく言いました。

「いいえ、どういたしまして。分からないことがあったら、いつでも私に聞いてくださいね。それから、アパートの人と会った時は、『おはようございます』とか『こんにちは』と挨拶すると、みんな喜びますよ。」

それを聞いて、エイダンさんは少し驚きました。エレベーターや廊下で他の人に会ったとき、みんな静かであまり話さないな、と思ったからです。

でも、これからは、みんなに、「おはようございます」と言ってみようと思いました。

一つ問題が解決して、エイダンさんは少し安心しました。鈴木さんの親切な言葉も、心に残りました。東京での生活は、まだ始まったばかりです。

だい2わ:ゴミのせんせいとはじめてのあいさつ

ぜんかい、あたらしいマンションにひっこしたエイダンさん。しかし、さっそくおおきなもんだいがあります。それは、とてもふくざつなゴミのすてかたです。

エイダンさんは、ゴミすてばのポスターと、スマートフォンのがめんをなんどもみました。「もえるゴミ」「しげんごみ」「プラスチック」…。たくさんのかんじとルールをみて、ますますわからなくなりました。

「このおかしのふくろは?たまごがはいっていたとうめいなパックは?プラスチック、それとももえるゴミ…」

どうしよう、これじゃゴミがすてられない、とエイダンさんがこまっていた、そのときです。

「どうしましたか?」

やさしいこえがきこえました。ふりむくと、ほうきをもった60さいぐらいのだんせいがたっていました。アパートのかんりにん、すずきさんでした。

エイダンさんはすこしはずかしそうにいいました。

「すみません。ゴミのすてかたが、とてもむずかしくて…」

すると、すずきさんはにこにことわらいました。

「ああ、にほんにきたばかりのひとはみんな、ここでなやみますよ。だいじょうぶ、わたしがおしえましょう。」

すずきさんは、エイダンさんがもっていたゴミぶくろをひとつずつてにとって、ゆっくりせつめいしてくれました。

「おべんとうのプラスチックようきは、きれいにあらって、このとうめいなふくろにいれます。これが『プラスチック』のひです。」

「ジュースがはいっていたペットボトルは、キャップとまわりのフィルムをとってから、あそこのあおいネットにいれます。なかをすこしみずであらってくださいね。」

「それから、しんぶんやざっしは、このひもでしばって、かみのひにだしてください。」

すずきさんのていねいなせつめいをきいて、エイダンさんは、やっとゴミのルールがわかりました。

「ありがとうございます!ほんとうにたすかりました!これでゴミがすてられます。」

エイダンさんがおれいをいうと、すずきさんはやさしくいいました。

「いいえ、どういたしまして。わからないことがあったら、いつでもわたしにきいてくださいね。それから、アパートのひととあったときは、『おはようございます』とか『こんにちは』とあいさつすると、みんなよろこびますよ。」

それをきいて、エイダンさんはすこしおどろきました。エレベーターやろうかでほかのひとにあったとき、みんなしずかであまりはなさないな、とおもったからです。

でも、これからは、みんなに、「おはようございます」といってみようとおもいました。

ひとつもんだいがかいけつして、エイダンさんはすこしあんしんしました。すずきさんのしんせつなことばも、こころにのこりました。とうきょうでのせいかつは、まだはじまったばかりです。

English Translation

Last time, Aidan moved into his new apartment. However, he immediately faced a big problem. It was the very complicated way of disposing garbage.

Aidan looked at the poster at the garbage disposal area and his smartphone screen many times. "Burnable garbage," "recyclable garbage," "plastic"... Looking at so many kanji characters and rules, he became more and more confused.

"What about this snack bag? What about the clear pack that had eggs in it? Plastic, or burnable garbage..."

What should I do, I can't throw away garbage like this - just when Aidan was troubled, at that moment.

"What's wrong?"

He heard a kind voice. When he turned around, a man around 60 years old holding a broom was standing there. It was Mr. Suzuki, the apartment manager.

Aidan said, looking a little embarrassed.

"I'm sorry. The way to throw away garbage is very difficult..."

Then Mr. Suzuki smiled warmly.

"Ah, everyone who just came to Japan struggles here. Don't worry, I'll teach you."

Mr. Suzuki took the garbage bags that Aidan was holding one by one and slowly explained.

"Plastic containers from bento boxes should be washed clean and put in this transparent bag. This is for 'plastic' day."

"For plastic bottles that had juice in them, remove the cap and the film around it, then put them in that blue net over there. Please wash the inside a little with water."

"Also, newspapers and magazines should be tied with this string and put out on paper day."

Listening to Mr. Suzuki's careful explanation, Aidan finally understood the garbage rules.

"Thank you! You really helped me! Now I can throw away garbage."

When Aidan expressed his gratitude, Mr. Suzuki said kindly.

"You're welcome. If you don't understand something, please ask me anytime. Also, when you meet people in the apartment, if you greet them with 'Good morning' or 'Hello,' everyone will be happy."

Hearing that, Aidan was a little surprised. When he met other people in the elevator or hallway, he thought everyone was quiet and didn't talk much. But from now on, he thought he would try saying "Good morning" to everyone.

One problem was solved, and Aidan felt a little relieved. Mr. Suzuki's kind words also remained in his heart. Life in Tokyo has only just begun.

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